1. 『イカゲーム』概要
Netflix韓国ドラマ『イカゲーム』は、ファン・ドンヒョク監督が手掛けたサバイバル・デスゲームを描いた作品です。2021年の公開以来、世界中で絶大な人気を誇り、その衝撃的な内容は同時期に注目された映画「パラサイト」とともに韓国のコンテンツを世界的に広められました。
456億ウォンという莫大な賞金をかけたデスゲームに挑む456人の人々の運命を描いたこのドラマは、社会の縮図を赤裸々に映し出しています。世界的な人気によってシーズン2の制作が正式に発表され、2023年7月から撮影を開始し、2024年の公開を目指して制作しているそうです。
2. 『イカゲーム』あらすじ
『イカゲーム』の主人公のソン・ギフンは、離婚後の生活に苦しみ、母親と幼い娘への責任を果たせずにいます。そんな彼の前に、突如として謎のゲームへの招待が舞い込みます。ゲームの提案を受け、当初は半信半疑だったギフンですが、やがて自らもそのゲームに身を投じることになります。しかし、ゲームが始まってみれば、そこは生き残りをかけた残酷な戦いが待っていたのです。
3. 『イカゲーム』登場人物、キャスト
NO.456 ソン・ギフン(演:イ・ジョンジェ)
主人公ギフンは、リストラで失業した後、サラ金とギャンブルを転々とし、離婚して無気力な生活を続けています。母親のお金を盗んで競馬場に行くほどのダメな男ですが、別れた妻とアメリカに行ってしまう娘と糖尿病ですぐに入院しなければならない母親のためにもお金が必要です。地下鉄で出会った謎の男に渡された名刺のことが怪しいですが、ギフンは456億ウォンの賞金がかかったゲームに参加することにします。しかし、自分が何を賭けなければならないかは、ゲームが始まってから知ることになります。
NO.218 チョ・サンウ(演:パク・ヘス)
幼い頃から秀才だったギフンの近所の後輩。ソウル大学経営学部を首席で卒業し、大企業に入社して出世していると誰もが知っているが、実際は顧客のお金まで手を出し投資に失敗し、巨額の借金を抱えています。将来も希望もない彼にとって、このチャンスは絶対に逃がせられないです。
NO.1 オ・イルナム(演:オ・ヨンソ)
70代で脳腫瘍を患い、認知症の兆候が見られるおじいさんです。人生の終わりが近いと感じている彼は、命をかけたサバイバルゲームを怖がるどころか、ゲームを心から楽しんでいます。
NO.67 カン・セビョク(演:チョン・ホヨン)
荒い方法で生計を立ててきた脱北者セビョク。彼女は必死でお金を稼いで、保育園に預けられた弟と北朝鮮に残された母親を連れて一緒に暮らすことを夢見ていました。でも、悪徳ブローカーにだまされて、すべてのお金を失ってしまったのです。家族を再び一緒にするための最後の望みとして、彼女はこのゲームに命をかけます。
NO.101 チャン・ドクス(演:ホ・ソンテ)
勢いのあるギャングのドクスは、実はカジノで組織のお金まですべて失い、追われる身になっている。組織に捕まった瞬間、どうせ死んだ命、ゲームに勝てばすべてを一発で解決できるという考えで手段を選ばない。それが殺人であっても。
NO.212 ハン・ミニョ(演:キム・ジュリョン)
社会でも生きるために、お金を稼ぐために手段を選ばなかった。ゲーム場でも彼女の生存能力は光る。強そうな参加者や勝てそうな参加者に近づき、随時立場を変えながらどうにかしてチームを組もうとする。いつまでそれが通用するかわからないまま。
NO.199 アブドゥル・アリ(演:アヌファム・トリパティ)
コリアン・ドリームを夢見たが、夢を叶えるどころか、体と心を酷使され、傷だらけになった。労災に遭ったが、社長が6ヶ月分の給料を与えず、病院代はおろか、家に帰る旅費も用意してくれず、彼をないがしろにしたため、結局大きな事故を起こしてしまう。韓国に来たのは、家族と一緒にうまく暮らしたいからだった。うまく生きるために、最後にもう一度人を信じてみようとする。
4. 『イカゲーム』見どころ
子供のごろのが命がけサバイバルゲームになる
『イカゲーム』のファン・ドンヒョク監督は2008年に、韓国版のサバイバルゲームに興味を持ち、アイデアを練り始めました。子供の頃に楽しんだ遊びと、今の社会が求める競争を結びつけながら、彼の思い描く物語が形になっていきました。監督は、豊かに生きるために作られたはずの社会が、実は人々の本来の姿や人間らしさを失わせているという皮肉な現実を描こうとしました。懐かしい遊びを厳しいサバイバルゲームに変えることで、その対比を際立たせています。
『イカゲーム』では、大金を手に入れようとする参加者たちが、現実とゲームの世界の中で苦闘します。その戦いは9話にわたって、視聴者に強い緊張感を与えます。
ファン・ドンヒョク監督は、限界まで競争を強いられる彼らの姿を通じて、私たちに「本当に今の生き方でいいのか、もう戻れないところまで来てしまったのではないか」と問いかけています。
崖っぷちに立たされた456人の参加者たち
『イカゲーム』ではさまざまな年齢、性別、国籍を持つ俳優たちが、リアルな演技でスリリングなゲームの世界を作り上げています。心温まるギフン、厳しいサンウ、年老いたイルナム、夢を追うドーン、外国で働くアリなど、それぞれが自分の理由で命をかけたゲームに参加します。彼らが直面する極限の状況、団結や裏切りの選択は、目を離すことができません。参加者たちは、互いにも、自分自身にも疑いを持ちながら、失敗と競争を乗り越えて前進していきます。
『イカゲーム』まとめ
『イカゲーム』は、現代社会における人間の尊厳と生存競争を鋭く描いた作品です。そのリアリティとメッセージ性が、世界中の視聴者に共感を呼び、多くのファンを生み出しました。シーズン2への期待も高まる中、是非見る価値ある作品だと思います。