チェ・ジョンヒョプ経歴：デビュー映えからモデル、俳優への道のり
チェ・ジョンヒョプは、大韓民国のモデル出身の俳優です。彼の俳優としての道のりは、南アフリカでの留学中に友人の紹介でモデル活動を始めたことによります。5年間の海外生活を経て帰国後、モデル活動を継続しつつ、俳優としてのキャリアを模索し始めました。
デビューのきっかけ
チェ・ジョンヒョプは、他の人とは一風変わったデビューのきっかけを持つ俳優です。「最初から俳優になりたかったわけではない」と彼は明かしています。モデルの仕事をしていた時、アメリカのドラマのオーディションの提案を受けました。これは、彼が南アフリカで英語の留学経験があることから来たものです。演技を学んだことも、経験したこともなかった彼ですが、準備過程で楽しさを感じ、そこから演技への情熱が芽生え、今に至ります。
中学生の時、タイで1年間を過ごし、その後4～5年間南アフリカ共和国での留学生活を送りました。その留学は、彼の両親の知人がその場所を英語学習に非常に良いと推薦したからです。そのため、飛行時間だけで17時間かけて南アフリカへと向かいました。
南アフリカ共和国での生活は、「のんびりとしていて時には怖い国」とチェ・ジョンヒョプは表現しています。現地の人々はリラックスしており、急いで運転する人もおらず、皆が譲り合っていました。しかし、ビザの発行などが1ヶ月かかるなど、事務手続きは非常にのんびりしていました。また、韓国の「無限挑戦」や「ランニングマン」をダウンロードしようとした際、インターネットの速度が遅く、15日もかかったことがあります。夜になると、銃声や悲鳴が聞こえることもあり、時には怖い面もありましたが、彼は好奇心から夜遅くに一人で村を一周するような大胆な行動を取りました。これを彼は「自分の人生で最大の反抗」と表現しています。
南アフリカでのワールドカップも経験し、大きな地であるため、バスで1日かかることもあり、2階建てのバスにはトイレも完備されていました。彼はこの時、アルゼンチンに4対1で大敗した韓国の試合を観戦しました。
カリキュラムに疑問を感じ、「この道は自分の道ではない」と感じた彼は、自分が本当にやりたいことを見つけるためにしばらく彷徨いました。その過程で、親しい兄貴分からモデルの仕事を勧められ、新しい道を歩むことになりました。南アフリカで何度もオーディションに落ちながらも、一度はデビューしてみようと韓国に戻り、最終的にモデルとして活動することになりました。そこから俳優に転身し、「スノビッシュ」のユ・ミンホとして認知されるようになりました。
南アフリカでの留学生活は、当時は嫌だった記憶もありますが、今では非常に感謝している思い出に変わっています。
初の転機：「ストーブリーグ」での注目
モデルから俳優へとキャリアを転換したチェ・ジョンヒョプは、2016年からウェブドラマを中心に活動を始めました。当時、彼はパク・ボゴムに似た容姿で注目を集めました。そして4年後、彼は初の地上波デビュー作である『ストーブリーグ』に出演し、大きな注目を浴びました。投手の新星「ユ・ミンホ」役を演じるため、1日4食を摂り体を大きくする努力をしました。その後、『シーシュポス: The Myth』、『わかっていても』を経て、『魔女食堂にいらっしゃい』、『時速493キロの恋』、『社長をスマホから救い出せ!』といった作品で主役に抜擢され、着実に知名度を高めていきました。最新作『無人島のディーバ』では、その地位を確固たるものにしました。
視聴率も、ストーリーもハッピーエンドを迎えた『無人島のディーバ』で、チェ・ジョンヒョプはパク・ウンビンと『ストーブリーグ』以来3年ぶりに再会しました。『ストーブリーグ』で初めて重要な役を演じた彼は、台本リーディングを行う中で、次は隅ではなくテーブルに座ることを目指すという目標を立てました。『無人島のディーバ』の制作発表会でパク・ウンビンと並んで立つ彼の姿からは、その変わりようが明らかになりました。つまり、チェ・ジョンヒョプはもはや以前の新人ではありません。
日本でもブレイク：「Eye Love You」
2024年、彼は日本のTBSドラマ「Eye Love You」でユン・テオ役を務め、日本でも大きな話題を呼びました。この役で、彼は日本でも広く知られるようになり、「俳優チェ・ジョンヒョプ」の名前は国境を越えて知られるようになりました。
チェ・ジョンヒョプの出演作
| 放送年 | タイトル | 役名 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2016年 | トゥーンドラショーシーズン2 | 世宗大王 役 | 端役 |
| 2017年 | 揺れるサイダー | ムン・ドヒョク | 主演 |
| 2017年 | 今日も無事に | チェ・ジュンホ | 主演 |
| 2018年 | 今日も無事に シーズン2 | チェ・ジュンホ | 主演 |
| 2018年 | ここに来て抱きしめて | ハン・ジェイのスタイリスト | 端役 |
| 2019年 | ルーモア | パク・ソンジェ | 主演 |
| 2019年~2020年 | ストーブリーグ | ユ・ミンホ | 助演 |
| 2021年 | シーシュポス: The Myth | ソン | 助演 |
| 2021年 | わかっていても | ヤン・ドヒョク | 助演 |
| 2021年 | 魔女食堂にいらっしゃい | イ・ギルヨン | 主演 |
| 2022年 | 時速493キロの恋 | パク・テジュン | 主演 |
| 2022年 | 流れ星 | ハム・ユジン | 特別出演 |
| 2022年~2023年 | 社長をスマホから救い出せ! | パク・インソン | 主演 |
| 2023年 | 生まれ変わってもよろしく | ボク・ドンイ | 特別出演 |
| 2023年 | 無人島のディーバ | カン・ボゴル / チョン・ギホ / イ・ギホ | 主演 |
| 2024年 | Eye Love You | ユン・テオ | 主演 |
俳優としてのチェ・ジョンヒョプ
多くの人が「俳優」と「演技者」を同義で使用していますが、チェ・ジョンヒョプは自らを「演技者チェ・ジョンヒョプ」と紹介します。彼は、自分の名前の前に付く「俳優」という肩書きに違和感を感じています。これは、彼がまだ自分自身を本物の俳優として見ていないことを意味しているかもしれません。しかし、彼は将来的には「俳優」として認められることを目標にしています。
チェ・ジョンヒョプの演技哲学
彼は、自身の演技に対して非常に謙虚で、まだ学ぶべきことが多いと考えています。特に、「ストーブリーグ」での新人ピッチャー、ユ・ミンホ役、「時速493キロの恋」でのバドミントン選手、パク・テジュン役など、運動選手の役を演じることが多いですが、彼はさまざまな役柄に挑戦することに開放的です。
チェ・ジョンヒョプの兵役、病気
チェ・ジョンヒョプは1993年5月生まれで、昨年兵役に就いた防弾少年団のジンと同い年です。兵役法によると、彼は昨年12月までに入隊する必要がありましたが、5級の非戦時勤労役の判定を受けたため、兵役を免除されました。
この件に関して、チェ・ジョンヒョプは終了インタビューの場で質問を受け、理由が「てんかん」であると答えました。
チェ・ジョンヒョプは10代の頃、南アフリカ共和国へ留学し、その時にてんかんの症状を経験しました。発作が起こり倒れるほど深刻であり、韓国に戻って大学入試を受けた時も倒れた経験があるとされています。
韓国で体格検査を受けた時は「4級補充役」とされましたが、その後てんかんと診断され、「5級非戦時勤労役」に分類されました。5級非戦時勤労役は、現役服務はできず、戦時には勤労者として召集されます。
過去に比べてかなり改善されましたが、チェ・ジョンヒョプは現在もてんかんを患っています。そのため、関連する薬を定期的に服用しており、俳優活動をしながらも薬を飲んでいることが伝えられています。
まとめ
チェ・ジョンヒョプは、そのユニークな経歴と人柄で、多くのファンに愛されています。彼は、モデルから俳優へと変わり、さまざまな役を通じてその演技力を証明してきました。チェ・ジョンヒョプの物語は、彼がこれからどのような演技を見せてくれるのか、これからも注目されるでしょう。
