『SHOGUN 将軍』はDisney+ (ディズニープラス)で独占配信中のハリウッド製作の戦国スペクタクルドラマです。本作は、真田広之が主演とプロデューサーを務め、熾烈な戦国時代を大迫力で描いています。この記事では、ドラマのキャスト、あらすじ、および見どころと最後の結末について詳しくご紹介します。
※ネタバレを含めていますのでご注意ください。
『SHOGUN 将軍』あらすじ
『SHOGUN 将軍』の物語は、徳川家康をモデルにした虎永が主人公です。関ヶ原の戦い前夜、彼は数々の敵に囲まれ、絶体絶命の危機に立たされます。英国からの航海士、按針が漂着し、虎永の家臣となることから物語が動き始めます。キリシタンである鞠子との関わりを通じて、歴史の裏側に隠された壮大な謀り事が繰り広げられます。
『SHOGUN 将軍』キャスト
吉井虎永(演:真田広之)
関東地方の大名で、物語の中心人物。戦略家であり、新たな挑戦を恐れず、常に戦略を練ります。
按針/ジョン・ブラックソーン(演:コズモ・ジャーヴィス)
英国からの航海士で、虎永の領地に漂着後、旗本に取り立てられます。
戸田鞠子(演:アンナ・サワイ)
按針の通訳として仕えるキリシタン女性。信仰深く、教養も高い。
石堂和成(演:平岳大)
大阪城の城主で、虎永の主な敵対者。
戸田広松(演:西岡徳馬)
虎永の良心であり、良き理解者として仕える武士。
その他、多くのキャラクターが織りなす複雑な人間関係が、このドラマの魅力の一つです。
『SHOGUN 将軍』結末解説
物語の終わりに、吉井虎永が将軍になるという計画を明かし、樫木薮重に切腹を手伝います。これにより、彼の真の目的が明らかになります。最後のエピソードでは、樫木薮重、ジョン・ブラックソーン、そして虎永の側室が江戸に戻ってきます。これは、真里子の犠牲の後です。薮重は大坂城への侵入者を導いたことで罪悪感に苛まれ、自らの罪を認めて翌日に切腹することになります。
彼は最後に、自分の後継者として臣を指名し、虎永と最後の会話をします。彼は自分が虎永の計画の成就を見られないことを後悔し、その内容を知りませんでした。そこで虎永は彼の死に願いを叶え、大阪に軍を送らずに「クリムゾン・スカイ」作戦をどう実行したかを明かします。
代わりに真里子を送り、彼女の犠牲が町全体に動揺をもたらし、重要な家族が土地を離れることになりました。これにより、石戸がみんなが団結していると信じていた摂政会議が分裂しました。
最も重要なのは、落地を虎永側につけることができたことです。彼女が虎永に送った秘密の手紙で、彼に忠誠を誓い、石戸との縁を切ることを誓います。これにより、石戸は後継者や落地からの支持を失い、敗北が避けられなくなりました。
最後に、薮重は虎永に彼が将軍になりたいかを問いますが、虎永は答えません。しかし、薮重が自らを刺すとき、虎永は微笑を返し、彼の首を切り落とします。その小さな笑いは、彼が本当に日本の真の将軍になることが計画であったことを示していました。
ジョン・ブラックソーンの運命は?
ジョン・ブラックソーンの運命は、日本を決して離れないことでした。虎永は、真里子が彼を生かすために教会と結んだ取引の一環として、彼の船が破壊されたことを仕組んだのです。しかし、それは虎永が企画したことであり、ブラックソーンを試すためでした。英国人はその試練に合格し、個人的な戦争を諦めました。
虎永の命令で、彼は船の再建を始め、虎永のために艦隊を建設することに決めました。当初は虎永を利用していると思っていましたが、後に虎永が彼を利用して将軍になるための障害を作り出していることを明かされます。虎永はブラックソーンを生かしていた理由は、彼が笑いを提供するからだと認めました。
終盤に、ブラックソーンは真里子の十字架を手放し、これが彼が将来イギリスで老人として見るシーンは、単なる幻想または夢であることを証明します。しかし、彼の未来は日本にあり、ジェームズ・クラベルの小説『将軍』もブラックソーンがイギリスに戻らなかったことを示唆しています。
シリーズは本に忠実で、虎永は常に彼の船を焼き払う(策を練る)ことで彼を自分の側に置くようにしています。ブラックソーンの運命は虎永の手中にあり、彼はそれを受け入れていました。
『SHOGUN 将軍』見どころ
『SHOGUN 将軍』は、全世界で900万回再生されるという快挙を達成したハリウッド製作の戦国ドラマです。これまでのハリウッドによる日本描写は、英語での会話が主で、日本人が出演することは少なかったのが一般的でした。しかし、このドラマはそうした過去の作品と一線を画しています。
このドラマの特徴は、プロデューサーも務めた真田広之さんの影響が大きいです。彼は『SHOGUN 将軍』のオファーを受ける際に、日本人の役には日本の俳優を使うという条件を提示しました。さらに、日本から時代劇のベテランスタッフを招いたことで、日本の伝統と文化に対する忠実な再現が可能となりました。
真田さんは、撮影のない日も現場に足を運び、小道具からキャストの立ち位置、所作、衣装に至るまで、細部のチェックを怠りませんでした。例えば、帯の結び方や着物の衿の位置にも徹底的にこだわり、二階堂ふみさん演じる「落葉の方」の足音のペースが階級の高いお姫様にふさわしくないと感じた際には、それさえも修正しました。
このようなこだわりが、日本人視聴者でさえもそのリアリティに感動し、アメリカのドラマであることを忘れてしまうほどのクオリティを実現しました。
さらに、ハリウッドの大スケールな演出も『SHOGUN 将軍』の魅力の一つです。虎永や按針が大阪から網代に向かう航海シーンは、まるで「パイレーツ・オブ・カリビアン」を彷彿とさせる壮大なスケールで描かれています。船や城、漁村や港は本物のサイズで製作され、ハリウッドのスペクタクルと日本の繊細な伝統が見事に融合し、リアルな時代劇が誕生しました。