韓国ドラマ『最悪の悪』感想:高い完成度の韓国風クライムドラマ

最悪の悪』感想

1990年代の韓国を舞台にしたDisney+ (ディズニープラス)オリジナル韓国ドラマ『最悪の悪』は、人間の欲望と道徳的曖昧さを描いたアクションクライムドラマです。このドラマは、韓国の江南、中国、日本を結ぶ麻薬密売トライアングルを捜査するストーリーで、視聴者をスリル満点の世界へと誘います。
実際に、韓国を含めて視聴者の評価も高い方です。公開してから2週間でDisney+ (ディズニープラス)オリジナル韓国ドラマの中で1位を獲得しましたし、日本、台湾、香港、トルコなど6カ国でも10位以内にランクインしました。

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最悪の悪』の背景

Disney+ (ディズニープラス)最悪の悪』は、1990年代の韓国、江南を舞台に、国際的な麻薬密売組織の捜査を描いたドラマです。この物語の中心には、田舎町の刑事パク・ジュンモ(演:チ・チャンウク)がいます。彼は不幸な家庭環境に対する劣等感から昇進を目指し、新興の犯罪組織に潜入捜査という危ない選択を決意をします。ジュンモの妻であるユ・ウィジョンも、麻薬保安官として夫を支え、自らも捜査に参加します。このドラマは、ただのアクションクライムドラマに留まらず、人間の欲望、道徳的曖昧さ、そして愛と裏切りの複雑な糸が絡み合う物語を展開します。90年代の韓国・江南の路地裏を完璧に再現したセットは、当時の雰囲気を色濃く反映し、物語のリアリティを一層高めています。

最悪の悪』キャストと演技

Disney+ (ディズニープラス)最悪の悪』の魅力の一つは、間違いなくそのキャストの演技力です。主人公パク・ジュンモ役のチ・チャンウクは、これまでのラブコメディなどのジャンルとは異なる、新たな一面を見せています。彼の演技は、特に緊迫したシーンでの表情の変化や、内面の葛藤を巧みに表現しており、視聴者を物語に深く引き込みます。特に潜入調査をしながらギャング生活の極悪な状況で少しずつ破壊的に変化する表情演技はとっても素晴らしかったです。やっと人生キャラクターに出会った感じ。

一方、ウィ・ハジュンが演じるキチョルは、元DJで犯罪組織のリーダーという複雑なキャラクターを見事に体現しています。彼の演技は、犯罪組織のリーダーとしての冷酷さと、時折見せる人間らしい一面のギャップを鮮明に描き出しています。また、イム・セミが演じるユ・ウィジョンは、夫を支える芯の強い女性としての役割を見事に演じており、彼女の存在感は物語に深みを加えています。また、最近、良い作品に次々と出演しているチョン・ベ役のイム・ソンジェとビビ(キム・ヒョンソ)の演技も物語にプラス要素として加えらえてきます。

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アンダーカバーと三角関係

Disney+ (ディズニープラス)最悪の悪』は、韓国のギャング映画を長いストーリーのあるドラマとして作っています。映画とは違って長いドラマの中で一貫したトーンと緊張感を保つところが非常に良かったです。ギャング物語にそんなに多くの話があるのかと思いきや、組織の成長から陰謀と裏切りで破滅する過程まで描き出しているのがかなり印象的です。また、激しいアクションとスタイル、個性豊かなキャラクターとリアリティを逃さない演出まで。何より、この作品の肝となるアンダーカバーの物語が、視聴者がギャング物語に集中できるように描かれています。
今では珍しくないアンダーカバーの設定により緊張感をもたらしたのが、意外な三角関係という要素でした。このジャンルは男物語として、なかなか女性には入ってこられない物語となるかもしれないが、意外な三角関係が入っており、恋愛ドラマの要素も物語に自然となじんでいるところが非常に良かったです。

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最悪の悪

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