韓国ドラマ『いつかの君に』：何が話題となっているのか？
『いつかの君に』は、全世界で話題となり、大ヒットした台湾ドラマ『時をかける愛 』のリメイク作品です。
このドラマは、一年前に亡くなった恋人を想い続ける主人公・ジュンヒが、運命のように1998年にタイムスリップし、恋人にそっくりなシホンと出会うことから始まるストーリーです。この韓国版は、タイムスリップ、ロマンス、ミステリーの要素が交錯し、1998年と2023年を行き来する中で展開されます。キャストにはアン・ヒョセプ、チョン・ヨビン、カンフンが出演し、タイムスリップ、ロマンス、ミステリーの要素を見事に演じ切りました。
オリジナル作品からの期待と不安
『いつかの君に』は、オリジナル作品である台湾ドラマ『時をかける愛 』が非常に有名であり、リメイクの発表に際して多くの期待と不安を抱えていました。オリジナル作品を愛するファンたちは、大好きなシーンがどのようにアレンジされるのかを心配していました。しかし、監督のキム・ジンウォンは、制作発表会で「オリジナルのファンたちが最も愛するシーンはそのまま残しつつ、新しい視点からアプローチすることを考えました。」と述べ、作品への熱い思いを語りました。
『いつかの君に』あらすじ
ジュンヒ（チョン・ヨビン）は、一年前に突然亡くなった恋人のヨンジュン（アン・ヒョセプ）を忘れることができず、辛い日々を送っています。彼女はまるでどこかで生きているような気がし、彼にメッセージを送り続けています。ある日、彼女は不思議な小包と写真を受け取ります。それは、’27レコードショップ’の前に立つ、彼女に瓜二つの少女、ヨンジュンに瓜二つの少年、そして名前のわからない少年が写っている写真と、古いカセットプレイヤーが含まれています。カセットテープを再生すると、2023年のジュンヒは1998年にタイムスリップしてしまいます。
1998年、勉強、運動、性格、外見、すべてが完璧な高校生であるシホン（アン・ヒョセプ）は、親友のインギュ（カンフン）が働く’27レコードショップ’で働く同級生のミンジュ（チョン・ヨビン）に恋をします。三人はすぐに友達になりますが、ミンジュの交通事故によってすべてが変わります。数日後、目を覚ますミンジュは変わってしまっています。静かで内向的な性格から、外向的で話すことができる性格に変わり、周りを驚かせます。ミンジュもまた、自分を取り巻くすべてに戸惑いを隠すことができません。顔は同じでも、時間も、周りもすべてが異なります。2023年のジュンヒは、1998年の内向的な高校生ミンジュに目覚めます。さらに、恋人と同じ顔を持つシホンが目の前に現れます。ジュンヒは生きているシホンに対して嬉しさと緊張感を感じ、シホンも変わったミンジュに対して不思議な気持ちに襲われます。しかし、微妙に変わった2人の雰囲気にインギュは戸惑います。タイムトラベルの手がかりを解き明かし、すべてを元に戻そうとするジュンヒですが…
『いつかの君に』登場人物とキャスト
ナム・シホン（アン・ヒョセプ）
1998年の少年、ヨンジュンに瓜二つ
勉強、運動、外見、活発な性格、何もかもが完璧な高校生。親友のインギュが幸せになることなら何でもしてあげたいと思っています。しかし、インギュの片思い相手であるミンジュが交通事故に遭った後、彼女が変わり始め、気になり始めます。
ク・ヨンジュン（アン・ヒョセプ）
ジュンヒの一年前に亡くなったロマンチックな恋人
一年前に亡くなったジュンヒの恋人。10年以上にわたり、ジュンヒだけを愛し続け、離れたくなかった。ジュンヒが一年間ニューヨークに行くことになり、プロポーズの準備をしていましたが、ジュンヒを訪ねる途中で予期せぬ飛行機事故に巻き込まれます。
クォン・ミンジュ（チョン・ヨビン）
1998年の少女、ジュンヒに瓜二つ
毎日両親と喧嘩し、弟だけを気にかける母親の間でますます内向的になる高校生。クラスメイトたちすら彼女をよく知らないほど静かですが、心の中ではシホンに片思いしています。アルバイトをしていたレコードショップにやってきたシホンと、夢のように近づくことができましたが、突然の交通事故ですべてが変わりました。
チョン・インギュ（カンフン）
シホンとミンジュの親友
シホンの唯一の親友で、幼少期に聴力障害を抱え、補聴器をつけることになりました。彼はからかわれていた友達たちの中で、唯一の友達としてシホンに支えられました。家庭環境と障害から、幼少期から孤立感と孤独を感じており、ミンジュに共感し、長らく片思いをしてきました。しかし、ミンジュの視線がシホンに向いていることを知り、世界が崩れるような気持ちを抱えます。
『いつかの君に』魅力のポイントと見ところ
『いつかの君に』の魅力の一つは、キャストの演技です。特に、ジョン・ヨビンの高校生と30代を行き来し、タイムスリップという異例の状況に立ち向かう感情の演技は、オリジナルを上回るものでした。同じ髪型でも、’ミンジュ’と’ジュンヒ’の時とは明確に異なる外見を演じることで、複雑なタイムラインでも追いつけます。
台湾オリジナル版に比べ、この韓国版は全体的に洗練され、整理されたトーンで進行しています。ただし、男性主人公のスタイルに関しては、オリジナルのファンであろうと初めて視聴する視聴者であろうと、失望感を抱かせるかもしれません。全体的な印象は後半に行くほど、ロマンスよりもミステリーに重点を置いています。オリジナルは主人公の興奮に焦点を当てていましたが、『いつかの君に』は誰が犯人か、なぜ彼らの時間が交錯したのかを追求する感じです。
